語学留学に海外旅行保険は必要?2週間の短期間でも必要な理由 | 語学留学の準備・持ち物完全ガイド

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語学留学に海外旅行保険は必要?2週間の短期間でも必要な理由

語学留学するときに、旅行保険って必要でしょうか。

 

「中学生の息子が夏休み、2週間オーストラリアに語学留学するんだけど・・・

これぐらい短期間なら旅行保険はいらないかな?」

 

こんなご質問を受けたことがあります。

 

私はこう断言しました。

 

「絶対入ったほうがいいですよ!」

 

一方で、私が今、語学留学するとしても海外旅行保険には入りません。

 

どういうことだと思いますか? 詳しくご説明してみたいと思います。

 

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私の体験談・最初は海外旅行保険に加入

まずは私の体験談から。

 

私が高校生のとき、はじめてイギリスに語学留学したときには、親の勧めもあってAIUの海外留学保険に入りました。

 

2週間で5000円ぐらいだったと思います。

 

その後大学生になってからの語学留学でも海外旅行でも、保険には必ず入っていました。

 

ムダなのかな?と思い、節約のため保険未加入で出発

ところが、大学卒業前に行った3ヶ月の語学留学では、海外旅行保険に入りませんでした。

 

理由は・・・

 

・保険料が3ヶ月分で5万円前後かかる

・親にお金を借りていくので、節約したい

・これま海外旅行保険が役立ったと感じたことがない

・医療費が、日本の健康保険から払い戻せる制度があるらしい

・留学するだけだから、日本にいるより危険が大きいとは思わない

・死亡時保険金で数千万円なんてもらったって親は喜ばないだろう

 

こんなことだったと記憶しています。

 

そしてイギリスに3ヶ月滞在し、無事に戻ってきました。

 

そのため 「やっぱり海外旅行保険なんてムダだったんだ!入らなくてトクした〜!」 なんて思っていたんですが・・・

 

今思い出すと「なんて危ないことをしたんだ! 絶対に保険に入ったほうがいいよ〜!」 と冷や汗が出ます。

 

海外旅行保険が真価を発揮するのはこんな事例

海外でトラブルに合い、日本大使館の援護を受ける人は年間約2万人います。

2015年海外邦人援護統計によると2万387人)

 

出国者が1621万3789人ですので、約1.3%となります。

 

ジェイアイ傷害火災保険株式会社によれば、海外旅行保険の事故発生率は3.60%。

2015年トラブルデータ|ジェイアイ傷害火災保険

 

日本大使館の発表数よりずっと高い割合となるのは、大使館に届出はせず、自力で対処する人も多いためだと思います。

 

つまり、保険会社の公表する事故発生率(3.6%=28人に1人)が実際の数にかなり近いと思われます。

 

数千万円になる場合も!海外旅行のトラブル事例

 

私は何度も海外旅行や出張を経験し、さまざまなトラブル事例を見聞きしてきました。

 

そんな中で、海外旅行保険が一番役立つのは以下のような事例だと思うようになりました。

 

・「海外でひどい病気/ケガをして、医療費が高額になった場合」

・「日本から家族が急行する場合」

・「ベッドに寝たまま看護師の付き添いで飛行機に乗る場合」

・「海外で死亡して、遺体を飛行機で移送する場合」

 

私の見聞きした海外旅行のトラブル事例:海外での死亡と遺体移送

私の勤める会社の上司が東南アジア出張中に急病で亡くなったことがありました。

 

ご遺体は日本に航空便で移送することになりました。

 

その費用は会社が立替えて、ご遺族に請求することに。

 

その請求書を偶然目にしたのですが・・・ なんと、600万円を超えていました。

 

飛行機代、遺体処理費用などすべて含めるとこの金額になるようです。

 

出張ですので、海外旅行保険には入っており、この600万円は最終的には保険でまかなわれたはずですが・・・。

 

この金額がもし自己負担になったら、と思うとぞっとしました。

 

私の見聞きした海外旅行のトラブル事例:海外マラソンで心筋梗塞

 

また、私の知人のご親族の話です。

 

ヨーロッパで開催されたマラソン大会に出場中、心筋梗塞で倒れ、病院で緊急手術を受けたそうです。

 

一時意識不明となりました。

 

しばらくして意識は回復したものの、全身に麻痺の残る状態に。

 

そのまま数週間が経過しました。

ご家族は滞在期間を延長して現地に宿泊し続けました。

 

医療費がかさみますので、病状が安定したら一日も早く日本に帰らなければいけません。

 

結局、ベッドに寝た状態で、医療スタッフとご家族に付き添われて飛行機に乗りました。

 

このご家族が負担した費用は総額で2000万円を超えたそうです。

 

そしてとても不運だったのは、この方が海外旅行保険に入っていなかったこと。

 

一部はクレジットカード付帯の保険(これはあとで詳しくご説明します)や、健康保険の海外療養費制度で払い戻しを受けられたようですが、高額の自己負担が残ったそうです。

 

(私の知人がお金の支援をしたようで、「やっぱり海外旅行保険って大切だね」としみじみ話していました。

 

ご家族にとって、精神的にも経済的にもとてもお辛い体験だったと思います)

 

海外旅行保険対象事例;32歳男性(心臓発作で死亡)

 

AIU海外旅行保険のページにはこんな事例もありました。

 

=================================

サイパン

32歳男性

 

ホテルの部屋で気分が悪くなり、病院搬送中に心臓発作で死亡。(治療費用は発生せず。)

救援者2名が現地へ渡航し、日本まで遺体搬送を行う。

 

救援者費用:¥1,200,000

疾病死亡:¥20,000,000

 

海外旅行保険対象事例;28歳女性(腹膜炎で入院)

以下もAIU海外旅行保険のページからの引用です。

 

=================================

イタリア

28歳女性

 

腹痛と発熱の症状で受診したところ、腹膜炎と診断され即入院となる。手術が必要となり、2週間程入院後、一時帰国を決める。帰国後10日程の継続通院で完治し、再度現地イタリアへ戻った。 救援者費用として、飛行機代、現地交通費、ホテル代(2名分)がかかる。突然の航空券予約のため、正規料金で、また一般的な夏休みシーズンで、高額な座席しか残っておらず、飛行機代が高額になる。

 

治療費用:¥710,000

救援者費用:¥1,800,000

 

海外旅行保険対象事例;20代女性(溺れて意識不明)

以下は地球の歩き方の保険金支払い事例ページからの引用です。

 

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ハワイ

20代女性

 

海水浴中に溺れて意識を失い、ICUへ。

約1カ月入院したのち、看護師付き添いのもと、プライベートジェット機で日本まで搬送された。

 

現地入院費用: 5,000,000円

帰国後の治療費用: 10,000,000円

 

海外旅行保険対象事例:20代男性(自動車事故)

これも地球の歩き方の保険金支払い事例ページからの引用です。

 

=================================

中国

20代男性

 

乗っていた路線バスにトラックが衝突し、足を骨折。

事故の後、病院に搬送されたが、その後2度転院し、転院先の病院で手術を受ける。事故日から17日後、看護師付き添いのもとで日本に帰国した。

 

現地入院費用:625,793円

帰国後の治療費用:6,038,750円

 

私が海外旅行保険に入らない理由

事故事例を見ていただくと分かるとおり、「自分には絶対に起こらない」とは言い切れない事例ばかりです。

 

突然、数百万、数千万のお金を支払う可能性が出てくるというのが、海外旅行というものなのです。

 

このような事例を知り、海外旅行保険の必要性を十分に理解している私ですが、実は海外旅行保険には入っていません。

 

理由は「クレジットカード付帯の保険があるから」。

 

実は、クレジットカードには海外旅行保険がついている場合があるんです。

 

クレジットカード付帯の保険は範囲に要注意!

ほとんどのクレジットカードには、海外旅行保険がついています。

 

海外専用プリペイドカード は便利ですが、海外旅行保険がついていないところが弱点だといつも思っています。詳しくは→「現金は危険!海外専用プリペイドカードを持つべき理由」)

 

でも、注意しなければいけないのは以下の五点です!

 

自動的に保険適用になるかどうか

カードによっては

 

・「航空券代をカードで支払うと付帯する」(アメリカンエクスプレス)

・「交通費をカード払いすれば付帯する」(楽天カード

 

という条件のつくものも。

 

その場合は、保険の対象となるように、忘れずカードを使っておくことが必要です。

 

私は、

 

・利用付帯のカード(アメリカンエクスプレスと楽天カード

 

・自動付帯のカード(エポスカード横浜インビテーションカード(ハマカード)三井住友VISAカードアミティエ三井住友VISAクラシックカード など)

 

の両方を持っています。

 

病気死亡は補償対象にならない

クレジットカード付帯保険では、病気が原因での死亡では保険金が下りません。

 

(これに関しては、私は海外旅行保険ではなく、普通の生命保険でカバーしていると考え、あきらめることにしています。)

 

傷害・疾病補償の額が十分か

傷害・疾病補償の額が少ないと、自腹部分が出てきてしまいます。

 

三井住友海上の海外旅行保険のセットプランでは「治療・救援費用」が1000万円〜3000万円となっています。

 

この金額を目安に、クレジットカードの治療費用の総額がこの額に近づくようにしています。

 

・アメリカンエクスプレスカードゴールド 300万円

ジャックス 横浜インビテーションカード(ハマカード) 200万円

三井住友VISAアミティエ 100万円

楽天カード 200万円

エポスカード  270万円

・・・・・・・・・・・・・合計1070万円

 

歯科治療は対象とならない

クレジットカード付帯保険では、歯科治療費用は対象となりません。

 

私は、これはあきらめることにしています。

 

(AIUの旅行保険なら付帯しているが、上限10万円なので。)

 

海外旅行の前に歯科検診は必須ですね。

 

それ以外に、語学留学前にやっておくべきことはこちらにまとめました。

 

>>「語学留学出発前1週間でやっておくべきこと

 

キャッシュレス診療(医療費の立替払い)をしてもらえるかどうか

医療費が高額になると、あとで保険で返してもらえるとはいっても、いったん自分で現金を準備するのは大変です。

 

数百万円のお金、どこから出せますか?

 

クレジットカード会社から病院に直接支払いしてもらえる制度(キャッシュレス診療)の対象になっていることが大切です。

 

私はキャッシュレス診療目的で、以下のカードを持っています。

 

【エポスカード】

・アメリカンエクスプレスカード(ゴールド)

三井住友VISAカード アミティエ

 

カード年会費を考えると海外旅行保険のほうがトク

クレジットカードが海外旅行保険の代替になる・・・

 

とはいっても、実はカード年会費がかかっています。

 

三井住友VISAカード:1,350円

・アメリカンエクスプレスゴールド:31,320円 (←私の場合会社の福利厚生制度で無料に)

 

これ以外のカードは年会費無料ですが・・・

 

保険での補償内容はやはり手薄です。

 

海外旅行保険を目当てにクレジットカードを何枚も作るよりも、数千円払って海外旅行保険に申し込むほうが賢いようにも思えます。

 

どの保険会社の海外旅行保険がオススメか?

では、海外旅行保険に申し込む場合、どの保険会社にすべきかですが・・・

 

本当に、どこでもよいと思います。

 

以下の保険会社が海外旅行保険を取り扱っている大手の保険会社です。

 

AIU

・三井住友海上

・東京海上

・あいおいニッセイ同和損保

・富士火災

・ジェイアイ傷害火災

 

「どこが得」ということは基本的になく、補償が厚ければ保険料が高い、というだけです。

 

AIUだと救援費用が無制限」などの特徴はありますが・・・

 

他社で加入しても、救援費用が上限を超えることなどめったにないと思います。

 

なので、「どの会社でもいいので、標準的なセットプランに適当に加入すればOK」というのが私の答えです。

 

海外での事故・病気が原因で、家族が数千万円を負担するという不幸な事態にならないよう、海外旅行保険は迷わず入っていただきたいです。

 

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2017.06.28 Wednesday|comments(0)trackbacks(0)|-|-
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