これまでいろんなホームステイ先に、本当にお世話になりました。
途中でステイ先の変更をお願いした(host change=ホストチェンジといいます)
ときもありました。
ここでは私の滞在したホームステイ先をいくつかタイプに分けてご紹介します。
タイプ1:老夫婦のお宅
■滞在先
イギリスの地方大都市
■私の滞在期間
3週間
■家族構成
お父さん(70歳くらい、元市バス運転手)
お母さん(70歳くらい、ドイツ人で結婚してイギリスへ)
息子さん(40歳くらい、無職?ほとんど接触せず)
+
猫5匹くらい
■他のゲスト
10代の中国人の男の子(他の語学学校に通っていました)
■食事
朝:トーストと卵、ジャム(オーガニック)
昼:サンドウィッチ(本当は昼食なしのステイなのに作ってくれてました・・・)
夜:シチューとマッシュポテトとか、チリコンカンとフライドポテトとか
※お母さんがドイツ人で料理上手でした。
チキンスープもスープの素じゃなくて手作り!
■特徴
あまり裕福ではない(年金暮らし)お宅でした。
年金では生活費が足りないので、ゲストを住ませて補う、という感じ。
イギリスではよくあるタイプのホストファミリーだと思います。
「お金が足りないからゲストを住ませる」
「お金を払ってくれるのだから当然大事にする」
という雰囲気で、私が楽しく過ごせているかどうか常に気遣ってくれる、
よいお母さんでした。
ただ、猫がたくさんいて、猫の毛をほとんど掃除してないことは、
ちょっと気になりました。
(私も日本人ほどの清潔さは期待してませんが、
赤いじゅうたんが黄色になるほど猫の毛が
降り積もっているのは衝撃でした・・・)
■その他
とてもよいお宅だったのですが…
・暖房が故障しても直してもらえず寒い
(余裕がない、というのは分かるのですが)
・シャワーのお湯が夜9時に止まってしまうので早く帰らないといけない
・料理中も猫が台所のまな板の上を歩き回っていて・・・
という理由で、語学学校にホストチェンジを申し出て、引越しました。
タイプ2:母子家庭
■滞在先
イギリスの地方都市
■私の滞在期間
2週間
■家族構成
お母さん(40手前くらい)
長男(12歳、軽度の知的障害あり)
次男(5歳)
三男(3歳、つねに大騒ぎ)
■滞在先
なし
■食事
朝:トーストとジュース
昼:なし、自分で買っていく
夜:フライドチキン単品とポテト、ピザとポテトなど
今思えばみんな冷凍食品・・・
■特徴
お父さんが亡くなって、生活保護を受けている母子家庭のようでした。
(当時は英語力があまりにもなく、
プライベートな質問などできないレベルでしたので想像です。)
どの子も手がかかる時期で、お母さんは働きに出られる状態ではなく
ただただ必死、という感じ。
生活費の足し+子供の視野を広げるためにゲストを受け入れている
という雰囲気でした。
■その他
子供たちが外国からのお客さん(私)に大はしゃぎ!
遊んであげるとお母さんにも喜ばれました。
子供の遊びに混ざると、使う単語が少ないので勉強になりますね。
"Your turn!" (「あなたの番だよ!」)
みたいな英語はこのとき覚えました。
2週間のステイなのでこれで楽しかったですが、
長期だとちょっと落ち着かない環境だったかもしれません。
タイプ3:お金持ちの子だくさん
■滞在先
イギリスの地方都市
■私の滞在期間
2週間
■家族構成お父さん(40歳くらい、中学教師)
お母さん(40歳くらい、元中学教師)
子供(12歳の女の子、10歳の女の子、3歳の男の子)
+
猫1匹
■他のゲスト
途中からタイ人の女性
■食事
朝:トーストとリンゴ、卵
昼:サンドウィッチ
夜:スパゲッティとポテト、ポークソテーとポテトなど
■特徴
お嬢さん2人にバレエを習わせたり、新しいパソコンを買ったり
裕福そうな暮らし向きでした。
■その他
空き部屋が1つなのにムリしてゲストを2人受け入れていた様子。
(夏の間はたぶん、語学学校に生徒がたくさんくるので、
受け入れ先が少なく、語学学校から「何とかお願いします」って
言われるのでしょう。)
そのため、あとから来たタイ人の女性は、次女の部屋を使っていました。
部屋が使えなくなった次女は長女の部屋に仮設ベッドを作って寝かされてました。
そのストレスか、次女が高熱を出して病院に運ばれたりして大騒ぎでした。
私の英語力アップのため、積極的に話しかけてくれたり
スーパーへの買い物に連れていってくれたりして
理想的なホストファミリーでした。
タイプ4:贅沢夫婦
■滞在先
イギリスの地方都市
■私の滞在期間
8週間
■家族構成
お父さん(50歳くらい、エンジニア)
お母さん(50歳くらい、専業主婦、元銀行勤務)
+
犬1匹(よく吠える小型犬)
■他のゲスト
途中まで韓国人大学生男性とサウジアラビア人会社員
途中からフランス人大学生男性
■食事
朝:トースト(自分で勝手に台所使う)
昼:朝食のトーストに自分で買ったチーズをはさんだサンドウィッチ
夜:カレーとサラダとポテト、チキン丸焼きとサラダとポテトなど
おいしいけど、ほとんど冷凍食品でした。
でも、高級冷凍食品だったらしく、他のお宅より美味しかったです。
■特徴
モデルルームのような明るくて広くて素敵なお宅。
家具や食器も「ここはコンランショップ?」と思うような
おしゃれで素敵な暮らしでした。
娘さん、息子さんが独立して、空いている部屋を貸している様子でした。
■その他
徹底的に干渉しない(=ゲストとほとんど会話しない)お宅でした
もちろん、話しかけると普通の会話はしてくれるのですが・・・
・コンサートとかで毎週のようにお出かけ(=チンするだけの冷凍食品が置いてある)
・フランス大好き、週末はときどきフランス旅行
・ワインを毎日あける
・ときどき食後にウィスキー
など、やたら高級志向の生活っぷり。
さらに
・何時にシャワー浴びてもOK
(=自分たちも遅い時間に浴びるから大丈夫)
・フランス人学生が家で大麻吸っているみたいだけどOK
(=来週出て行く子の面倒ごとにかかわりたくないから)
・犬はしつけないけどOK
(=うるさければとじこめておくから大丈夫)
・過去のゲストから手紙が来たけど返事しなくてOK
(=「単なるお礼状でしょ?何を書いて返せばいいの?」とのこと)
・近所の若者の音楽がうるさくてもOK
(=「最近はやりの音楽ってうるさいわよね(笑)」)
と、寛容なんだか無頓着なんだか分からない大らかさでした。
お母さんの人種差別っぽいところがあまり好きになれませんでしたが
ゲストとしてはやりやすかったです。
私はあまりお気に入りのゲストではなかったらしく
(それとも日本人はクレームを言わないとなめられてた?)
ステイ中に狭い部屋に変えられたりしましたが、おおむね快適でした。
ホームステイに慣れていて、あまり期待しなかったせいもあるかもしれません。
(「ステイ先には期待しない」参照)
スポンサードリンク