2011年12月の記事 | 語学留学の準備・持ち物完全ガイド

お勧め本 栄陽子著「留学で人生を棒に振る日本人」その4

「留学で人生を棒に振る日本人」その3からの続きです。

留学やワーキングホリデー(ワーホリ)を希望されている方は
下のチェック項目を見てみてください。

当てはまる方に、ぜひ読んでいただきたい本です。



こんな留学は危険!チェックリスト


□本人より親のほうが留学に熱心だ。
□留学の目的は「英語がペラペラになること」だ。
□ハーバード大に進学しやすいアメリカの高校を探したい。
□アメリカ在住の親戚がいるので、その都市に留学したい。
□英語力に自信がなく、まず大学付属の語学学校に通うつもりだ。
□留学エージェントは怪しいので、NPOに仲介してもらうつもりだ。
□アメリカ留学するなら、私立大より公立大がいい。
□日本で良い大学に入れそうにないので、留学で一発逆転したい。

どれも、この本を読むと、「あ、違うのか」と分かります。

私なら大学院からの留学を勧めます


ところで、もし私の近くに、留学を真面目に考える高校生がいたら
私ならどんな進路を勧めるか考えてみました。

著者の勧めるリベラルアーツ・カレッジも確かに良いと思います。

しかし、私は、外資系に勤めて周囲を見た経験から、

「まず日本の大学に進んで、その後も
やる気があるなら、大学院で留学したら?」


とアドバイスするような気がします。

理由は以下の通りです。

アメリカは大学院社会なので、大学で留学しても
 その後多くの学生は当然のように大学院に進学する。
 ↓
 大学院からの進学でも遅くない。

・リベラルアーツ・カレッジ卒は
 日本では無名大学卒扱いされ、日系企業への就職は難しい
 ↓
 日本でそこそこの大学を出ておけば、
 大学院から留学しても、その後の選択肢が広がる。

・大学教育(学部4年間)では、日本の教育内容の方が高度

・日本の大学に進学すれば、大学院で留学する際に
 研究室の推薦や、奨学金がもらえる場合がある。

生き方の問題かもしれません


こう見ると、大学で留学するか、大学院で留学するかは
生き方の選択の問題なのかもしれません。

「え〜い、アメリカに飛び込んで何かやるぞ!」と
思われる方は、大学から留学を。

「○○を勉強したい、だけどその後日本に戻るかも」と
思われる方は、大学院から留学を…

ということなのかなあ、というのが
多くの留学経験者とその後の進路をを見た
私の個人的な意見です。

中途半端な留学では、お金と時間の無駄です。

迷われる方は、留学する前にぜひ読んでみてください。



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2011.12.08 Thursday|comments(0)trackbacks(0)|-|-

お勧め本 栄陽子著「留学で人生を棒に振る日本人」その3

栄陽子著「留学で人生を棒に振る日本人」の紹介記事です。

その1その2では失敗留学の例と原因をご紹介しました。

どんな留学ならいいのか?


それでは、どんな留学をすればよいのでしょうか?
留学で人生を棒に振る日本人」 で著者が勧めているのは、
「リベラルアーツ・カレッジ」です。

リベラルアーツ・カレッジは、小規模で全寮制。
田舎に設置されることの多い4年制の大学です。

全人教育を目的とし、きめ細かい教育を
受けることができると言われます。

日本の大学と違い、入学時に学部を決めません。
まず2年間、日本の教養課程にあたる勉強をし、その後専攻を決めます。

少人数・少数精鋭なので、英語が多少できなくても、
きちんとフォローされ、放置されることがない
というのが著者のお勧めポイントです。

経験者はリベラルアーツカレッジを選ぶ


これを読んで、私も「あ、やっぱり!」と思いました。

というのも私の知人で、外資系企業に十数年勤務し、
アメリカの大学院にも留学経験のある方がいるのですが

その人は、自分の娘さんが「留学したい」と言い始めると
まず日本の短大で英語と英会話をしっかり勉強させました。

そして娘さんは、短大卒業後、アメリカの田舎にある
名前も聞いたことがない全寮制の大学に進学したのです。

それを聞いたときは「なぜそんな進路?」と思ったのですが
その娘さんの進学先が、ここに書かれている
リベラルアーツ・カレッジの名門と聞き、納得しました。

アメリカの教育システムを知る人にとっては
リベラルアーツ・カレッジは非常に良いと感じられるのでしょう。

ワーホリやインターンシップにも注意!


留学で人生を棒に振る日本人」では
ワーキングホリデーやインターンの落とし穴も書かれています。

「学費がかからず英語の勉強ができ、お金ももらえる」
は大間違いですよ!というのが著者の説明です。

「留学で人生を棒に振る日本人」その4


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2011.12.08 Thursday|comments(0)trackbacks(0)|-|-

お勧め本 栄陽子著「留学で人生を棒に振る日本人」 その2

留学で人生を棒に振る日本人」を題材に、留学について考えています。



「留学で人生を棒に振る日本人」その1では、
この本の中の失敗留学の例をご紹介しました。

なぜ彼らの留学は失敗してしまったのでしょう?

それは、彼らがアメリカの「コミュニティカレッジ」
と呼ばれる、学力の低い「大学」に
留学をあっせんされてしまったからなのです。

コミュニティカレッジは、「カレッジ」と名前がついていますが
日本語でいう「大学」とは雰囲気の違うところです。

高卒で肉体労働をしている人や移民向けに
職業訓練や英語教育をするという位置づけです。

日本でいうと中卒程度の学力の人や英語が話せない人のための
職業訓練校がコミュニティカレッジなのです。

だから、「アメリカに留学したい!」って日本人の若者が
ここに通っても、意味ないですよね。

けれど、留学エージェントの中には、悪質にも
このようなコミュニティカレッジへの留学を
勧めてくるところもあるようです。

確かに、私も以前、「外国の大学に行きませんか!」という
留学エージェントからの分厚い郵便を
受け取ったことがあります。

この本を読んでからそのパンフレットの内容を
見直してみると、

「ああ、この本の悪い例そのままだなあ」と思いました。

英語力がなくても大丈夫。
学費・滞在費も日本と変わらず大丈夫。

「学費が30万円以下の大学!」なんていうのもあります。

普通に考えて、そんな安い訳がないじゃないですか。

そして、無理して語学のできないまま、有名な大学に
入るチャンスを得られたとしても、

ドライで個人主義のアメリカの学生の雰囲気に
ついていけず孤立する、という例も挙げられています。

では、どんな留学ならいいのでしょう?

「留学で人生を棒に振る日本人」 その3に続きます。


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2011.12.08 Thursday|comments(0)trackbacks(0)|-|-

お勧め本 栄陽子著「留学で人生を棒に振る日本人」その1

留学で人生を棒に振る日本人」栄陽子著(2007年扶桑社)
という本を読みました。



「いつか留学したい」そう思われる学生の方、必読です。

語学留学とは直接関係ありませんが
このサイトをご覧の方の中には、
海外留学をお考えの方も多いようです。

そんな皆さんに、非常に立つ本だと思います。

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留学カウンセラーの書いた本


著者の栄陽子さんは、日本で最初に
「留学カウンセラー」の仕事を始められた方。

この本に出てくるのはこんな失敗留学の例です。

・4年間アメリカの大学にいたのに、
 英語がほとんど話せない男子学生。

・名門女子校を出てアメリカの大学に行き、
 「スラムの黒人悪ガキ」風になって帰ってきた女子学生。

確かにいる、留学したのに英語の喋れない人


確かに、私の知人の中にも、アメリカの大学を出たのに
英語力が高校生程度としか思えない人がいて
いつも不思議に思っていました。

その謎が、この本を読んで解けた気がします。
読んでいる間「ああ、なるほどなあ〜」と
「やっぱりそうか」の連続でした。

彼らは、なぜこうなってしまったのでしょう?

「留学で人生を棒に振る日本人」その2に続きます。


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